祝2周年

　オランダ店開店＆セレナバイオリンを正式に事業登録して丸2年が経ちました。

　2年前、恐る恐る初めの一歩を踏み出したオランダ店ですが、今では、町の中堅店に成長しています。2年前の今日、まだまだ新しいペンキの匂いがきつく漂う店の中、家具もほとんどなく、ただただどうやってお店を軌道に載せるかだけ、考えていました。そして、この2年はそれだけを目標に前を見続けて、一歩一歩進み続けれることに尽力した日々だったと思います。ようやく、その目標もだいたい達成し、2年前のことが、大昔のように感じています。ここまでこれたのも、セレナバイオリンを信じて応援してくださる皆様のおかげと感謝しています。

　2年前、人にも自分にも言い訳をしない、できないはやりたくないの同義語と自分に言い聞かせて進み出しました。私には、店が成功できない言い訳は、いっぱい準備できたからです。例えば0歳児を抱えているとか、妊娠中だとか、出産直後だとか、オランダ語もろくに話せない外国人だとか、オランダはまだまだ不況の痛手にあえいでいるとか。こんな状況なんだといえば、他人が納得する理由はいくらでもありました。だからこそ、言い訳しない、と決めたこと、よかったと思います。

　言い訳しない、できない、と言わないのは、怖いことです。もし、うまくいかなかったら１００％自分のせいのわけですから。でも自分の愚かさと無力さに正面から向かい合う怖さを受け入れること、それが、可能性を自分に与えることなのだとこの2年間で気が付きました。自分が可能性がある人間と扱うこと、とても怖いことでした。私はサイボーグじゃない！と言いたくなることも沢山ありました。でも、だからこそ、こうやって、事業を続けられてきているのだと思います。そして、自分に可能性を与えれば、何か実現できる可能性がある、と子供たちに見せられることに満足しています。

　これから先は、そこに人間らしさを加味して続けていけたらと思っています。子供たちには、病気になったら休んでほしい、命を削って仕事はしてほしくない、だからこそ、そのお手本を見せられるような働き方ができたらな、と思っています。そして、その新たな働き方は、私の事業に新たな光を当ててきっとより人間的でお客様に寄り添った、幸せを提供できるものに成長していくと信じています。

　現実的には、町の弦楽器店といえば、セレナ、と言われる店を目指していきます。実際どうやって、というのは、これから試行錯誤しつつ見つけていくことになるかと思いますが、5周年をめどに実現できたらな、と思っています。

　　日本の活動は、これまで通り年に2回の帰国を軸に、新たなサービスも導入を考えていますが、そちらはまだまだ、お楽しみ。

　FB、ブログでの皆様のコメントや応援にいつも支えられています。最後になりましたが、　これから先も、よろしくお願いします。