バイオリンの選び方

バイオリンどうやって選んだらいいですか。

この中で一番いい楽器はどれですか?

いくらのものを買えば一生満足して使えますか?

日ごろからよくお客様に聞かれます。

特に最近、学生さんやプロの方が増えてきて、真剣に考えるからこそわからなくなっちゃったよ~助けてよ~という方にお会いすることが多くなりました。

さて、答えですが。

残念ながら、これが正解っていう正解はないです。

 

今日は、どのくらい出せば一生満足して使えますか?にこたえてみたいと思います。

 

これは、逆説的ですが、今持っているものよりいいものを試す機会がなければ、そこそこのものでも意外と満足して使えます。結局慣れ親しんだ楽器は、いいときも悪いときも一緒に乗り越えてきた戦友で大親友、欠点がいっぱいあっても大好きなものです。

ただ、質問の仕方を変えて、

どのくらい出せば、一生のキャリアをマックスに持って行ってくれますか?にすると全然違った答えになります。

どこまでいけるのかは試してみなければわかりませんし、初めからマックスを想像して楽器を購入できるだけの資金力がある人もそうはいないでしょう。

先生とかはこの子だったら、ラッキーだったら1流のプロオケのトゥッティに受かるな、とか、まあ、卒業後は先生とかで続けてければいいな、とかあるとは思いますが。未来は分からないものです。

 

さて、じゃあ、どうやって予算を決めればいいでしょう。

まず、お財布と相談。ない袖は振れないんです。すでに買い替えを考えているならそれなりの予算はあるでしょう。その中もっと無理して頑張るべきなのか、それともそんな意味がないのか、そういうところが考えどころなんだと思います。

 

考えているだけではわからない。

すっごく無理したら買える楽器と、予算内の楽器と、予算の半分くらいの楽器、全部弾いてみてください。

 

そうすると、色々腑に落ちることあると思います。

予算内の楽器だと意外と今の楽器と違わなかった、ってこともあるでしょう。

今の楽器とは全然違うんだけど、無理したら買える楽器と比べちゃったらがっかりしちゃったってこともあるでしょう。

 

30代後半くらいになれば、どの程度まで自分が行けるかはだいたいわかるものです。そして、40前後に買い替えする人も結構多いですね。ある意味、夢を見すぎずに現実に即した計算に基づいて買えるから、いいのかもしれません。

 

 よくある、音大時代もしくはその前後の買い替えは、必要に迫られて買い替えることも多いお思います。この時代の買い替えは予算にもよりますが、キャリアが確定して生活の基盤ができた後、もしかしたら別の楽器を選ぶかもしれない、と思ったほうがいいかもしれません。それと同時に次の地点まで一緒に行ける大親友を選ぶって考えるといいかもしれません。なので、買い替えるなら売りやすい楽器というのもですが、自分を今より一番遠くまで連れて行ってくれる楽器、そう考えるといいと思います。

 

 ちなみに、今はまだ、日本には拡大していませんがオランダ店では音大生が使えるくらいの楽器のレンタルもしています。だいたい楽器の値段の1.5%が月々のレンタル料になっています。いい楽器を使うことは色々な意味で次のステップに行くために役に立ちます。

 これから先、いい楽器はどんどん値上がりしていくでしょうし、楽器を所有するというのが現実的でないという時代も来るかもしれません。

 今は、オランダ店で手一杯な部分もあるのでまだ先にはなると思いますが、日本でもレンタルシステムを拡大していけたらいいな、なんて思ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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