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鑑定書の読み方

先日、鑑定書の内容でご質問いただきました。

いやーなんで鑑定書ってずばっとこれです。ハイ終わりっていうの少ないんでしょうか。

まず、大体、私の意見では、とかという書き方してて、これと証明しますって書き方してないです。なぜって、鑑定は私見だから。I certify,って書く人も中にはいますが結構稀です。

 

で、そのうえ、何々スクールとかワークショップとかコラボレーションとかアトリエ、とかサークルとか、いったいどれが何なの!と言いたくなる言い回しがいっぱい。

ここでは、トリックがあります。鑑定家が自分のところの自前の基準を持っていて、その基準はよそとは違います、ってこと。

 

以前、ランパルにJTLのアトリエって何?JTLってひとまず大体いないじゃない?全部JTLのアトリエで作ってるのに、なんでアトリエってつくのとつかないのがあるの?っと質問したことあります。答えは、アトリエもついてないのも作った場所は同じ。でもアトリエってついてるのは作りがよくないの!ということでした。つまり駄作はアトリエ、うまくできてたら真作という。ちょっとびっくりな差。

同じことラファンに聞いてみました。アトリエと名前だけの差は?アトリエは外注!全然違う。違いすぎる!

 

そして、写真のぺリゾン。ギンディンはぺリゾンファミリー、フローリアンからはぺリゾンサークルという。で、話をよく聞くと二人のさしているのは全く同じことでした。ぺリゾンなのは間違いないけど、誰が作ってるのかわからないから。ぺリゾンは3人いて、もちろん工房には何人か働いています。今は、ストラドでもfは息子が切ったとか鑑定されますけど、それは、ストラドだからで、ぺリゾンくらいの作家だとそこまで詳しく分析されません。

なので、ザクっとファミリーとかサークルとかいう言い回しになったんですね。

 

鑑定書は人によって言い回しが違いますし、その言い回しも年代で変わったりするのでちょっと難しいですが、いろいろあるんだなあ、と思ってください。

 

 

 

 

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