先生なのか生徒なのか

楽器屋というのは、まあともかく一番いろいろな先生の生徒さんにお目にかかる職業かと思います。

 

それで、実感しているのは、弓の持ち方&ボーイングは100%先生次第というもの。先生自身はお上手でいらしても生徒がお上手とは限らない。例えば小指が伸びてる生徒の先生のお弟子さんは全員伸びてます。

ボーイングも肩、ひじ、手首、指、全部使えてるお子さんの先生のお弟子さんは全員使えてます。それこそ初心者でも。

で、この差、何なのかな、と思っていましたが、教え方 プラス、できるようになるための練習方法がきちんと確立できてるか、が大きいようです。

使いこなせるようになるためには使いこなせるようになる訓練っていうのがあって、やみくもに弾いててできるようになるわけじゃないってことですね。

実際わが子の先生だと初めの10分は楽器無しで弓だけのトレーニングなんですが、え~4歳児にそんな高度なこと求めるの?絶対無理でしょ?と思っていたことも3か月くらいでなんだかんだできるようになりました。今朝は、開放弦しかできない初心者の娘が弓を飛ばして遊んでて果てしない敗北感を感じたものです。ちなみに飛ばし弓は習っていません。でも、脱力して弓を持ててなおかつ指弓ができるようになったので自然にできるようになりました。私が弓飛ばせるようになったのとか正直何年習った結果だったのか。それがたった3か月!その先生のお弟子さんはうちの子だけじゃなくて皆さんボーイングうまいです。ボーイングのうまさで先生は選びました。

 

そんなわけで、弓の持ち方は100%先生の責任と思います!もちろん言われたこと家でやってっていう話ですが。

 

で、次は音程。これもある程度先生次第。お弟子さんがみんな微妙に音程ずれてる先生、ぴたっとあってる先生、壊滅的な先生、いらっしゃいますね。ちなみに生徒さんの音程が壊滅的な先生でボーイングの教え方うまい先生はお会いしたことないです。これは、フォームそのものに問題ある場合もあるし、進め方の問題もあるようです。ここはまだまだ観察中!

 

両方ができる先生、正直ほとんど皆無ですねえ。いると、コンクールの入賞者バンバン出してる先生だったりして、普通に毎日30分くらい練習して楽しく習いたいっていう生徒にはちょっとハードルが高い。

 

で、じゃあ、楽器屋じゃなくて普通の人がどうやって先生選ぶの?というの。難しいですね。そんなにいろいろな先生のお弟子さんを見る機会もないですし。

ただ言えるのは次の2点。

生徒生徒で臨機応変に教え方を変えられるか。(4歳児と6歳と8歳児じゃ理解力、手先の器用さ、リズム感、音感違います。)

あと生徒さんが長く続いている先生は、教えるのそのものはうまいです。じゃないと、数年で止めちゃいますから。皆さんどのくらいの年月レッスンにいらっしゃってますか?とかいい質問と思います。そして、うまくなった子を次の先生に紹介できるシステムを持ってるか。

 

一回習いだしたらなかなか周りを見る機会はないです。音楽は早く上手になった勝ちじゃありません。ですが、難しい曲を弾けるとかそういうんじゃなくて基本のテクニックは本当に先生次第です。なので先生選び、ぜひ、大事にしてくださいね。

 

で、先生には、ぜひ、練習方法のポケットをたくさんもっていていただきたいな、と思います。娘が弓を持てるようになるまで本当に大変でした。それこそ毎日ユーチューブで弓の持ち方動画を研究する毎日。私自身弓持てても理解力に限界のある4歳児に教えるのは本当に大変でした。そんな中でこのアイディア使えそう、とか試行錯誤しました。中には使えた方法もあるけど、まったくダメだった方法もあったり。上の子には通用した方法が下の子には通用しなかったり。なので、ぜひ、いろいろな方法をぜひ手持ちカードに持ってっていただければな、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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